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Technics AZ80 を購入したのでレビューします


メリークリスマス。るくみるです。

自分へのクリスマスプレゼントに Technics EAH-AZ80 を購入したのでレビューします。 なぜ後継機の Technics EAH-AZ100 を買わなかったのか、そしてなぜ今まで愛用してきた AirPods Pro を卒業する決断をしたのかという点についてもお話しします。

イヤホン新調のきっかけ

1ヶ月前のある日、普段通り AirPods Pro を付けながら、チャリを漕いで家に帰っていました。何も流してないのに、なぜかずっと付けちゃうんですよね、AirPods Pro って。外音取り込みモードが非常に優秀で、仮に取り締まられても大丈夫なのが AirPods のいいところです。

家に着き、自転車から降りてマスクを外した途端、マスクの紐を左耳のイヤホンに引っかけてしまいました。そしてあっと驚く間もなく、そのままイヤホンはマンホールの方へ……。さらに、ものすごく不運なことに、落としたイヤホンが転がって近くのマンホールの直径5cm程度の小孔に吸い込まれていってしまったのです。それはもう見事なまでに。 あり得なさすぎてむしろ運が良いとさえ思うレベルです。感覚としては、数直線上の適当な一点を選んだときにそれが有理数であるくらいの確率です。本当にあり得ません。

そんなわけで、この1ヶ月くらいはその前に使っていた初代 AirPods Pro を引っ張り出して使っていたのですが、ぶっ壊れているためにノイキャンも外音取り込みも使い物にならず、ストレスのある生活を強いられていました。

その間に、秋葉原のe☆イヤホンで色々なワイヤレスイヤホンを試聴したり、ネットのレビューを見漁って検討を重ねていたわけですが……。ついに、新しいイヤホンとして AZ80 をお迎えすることにしました。

AZ80 を選んだ理由

ワイヤレスイヤホンを比較する上で、いつも思うことがあります。それは、

『これなら AirPods Pro でいいな……』

ということです。かれこれ5年くらいは AirPods Pro を愛用してきて、その外音取り込みの優秀さと Apple 製品との連携の良さに非常に満足していたため、乗り換えるということ自体がハードルの高いことでした。

ネット上で「AirPods は音質が悪い」と言われることもありますが、私の耳ではあまり違いもわからず、「すべてを兼ね備えた最高のイヤホン」としての立ち位置に AirPods Pro は君臨していました。

実際、コスパを度外視すると、この世に存在する99%のワイヤレスイヤホンは総合力で AirPods Pro に及ばないと思います。同じような価格帯のハイエンドワイヤレスイヤホンもいくつか試聴しましたが、音質にさほど違いを感じなかったり、ノイキャンや外音取り込みの性能も感動するほどにまで優秀なものはありませんでした。

なぜ AirPods Pro 3にしなかった?

こんな風に言っていれば、

「それなら AirPod Pro 3 にすればいいじゃん!」

と皆さん思われることでしょう。

いやね、高い。高いんですよ。 その一言に尽きます。4万円弱という出費は大きい、相当大きい。

もちろん初めは AirPods Pro 3 を買おうと思っていました。先代から大幅に音質が進化したと聞いていたので期待していたのですが……。実際に試聴してみると、そんなにびっくりするほどの音質の進化は感じられなかったというのが正直な感想でした。

そもそも、私がワイヤレスイヤホンに求めている条件は次のようなものです。

  • モニターヘッドホンのような、極めてフラットで解像度の高い音質
  • そこそこ優秀なノイキャンと外音取り込み性能
  • 複数端末を同時に接続したときの切り替えのしやすさ

逆に、AirPods Pro の以下のような機能はあまり必要としていません。

  • リアルタイム翻訳
  • 空間オーディオ
  • 電話性能、マイクのクリアな音質

簡単に言ってしまえば、AirPods Pro 3 の必要のない機能を削ぎ落とし、欲しい機能を兼ね備えながら音質を向上させたイヤホンが今回購入した AZ80 だったのです。特に 「極めてフラットな音質」 という点で選んだ部分が大きいです。

AZ80 の詳細なレビューに関しては、一番最後の項目でまとめます。

なぜ後継機種の AZ100 にしなかった?

実は、2025年のはじめに AZ80 の後継機種である AZ100 が発売されています。AZ100 は 「磁気流体ドライバー」 という独自ドライバーを搭載していることが特徴で、AZ80 よりもさらに迫力と立体感のある低音が魅力のイヤホンです。バッテリーの持ちやノイキャン、外音取り込み性能も AZ80 より向上しているため、機能面においては正当進化と考えてよいでしょう。

私も初めて試聴したときは、AZ100 の圧倒されるレベルの空間の解像度と、腹の底にまで響いてくるような重厚な低音に感動しました。ボーカルの息遣いから楽器の細かな音まで非常にクリアに聞こえます。

ではなぜ選ばなかったのかというと、

「低音の鳴りが良すぎた」

からです。とは言っても、他のイヤホンにありがちなイコライザで無理やり上げたような下品な低音ではありません。極めて上品で繊細かつ重厚な低音です。

ただ、性能が良すぎるせいで低音が鳴りすぎてしまうのです。 完璧すぎて逆にキモいみたいな。普段は優秀な人が不意に見せる弱さに惹かれるみたいな、そんなところです(ちがう)。まあフラットな音質が好きな私には AZ80 の音のほうが好みだったというわけですね。

AZ100 は、AZ80 から機能面で正当な進化をしながらも、磁気流体ドライバーの採用によってよりパワフルな低音を手に入れたイヤホンといった感じでしょうか。いい意味で音の傾向は違うように思いました。

ワイヤレスイヤホンでもパワフルかつ繊細な低音を楽しみたいという人なら、AZ100 の購入はベストプラクティスだと思います。ぜひ店頭で試聴してみてください。その圧倒的な空間の解像度と上品な低音に感動すること間違いなしです。

実機レビュー

それではさっそく実際に使用してみた感想をまとめていきます。今回はシルバーカラーを購入しました。

付属品

充電用の Type-C ケーブルとイヤーピースが付属していました。イヤーピースのサイズの取り揃えが豊富なところは地味に嬉しいポイント。 付属品

外見

ケースは全面アルミニウム製で高級感があります。金色の Technics のロゴもなかなかかっこいい。 外見 有線充電用の端子は下面ではなく裏面にあります。 裏面 蓋を開けるとこんな感じ。イヤホン本体の金色のロゴがかっこいい。 中身 アルミニウムの光沢に高級感を感じます。 イヤホン表 耳に接着する側はややプラスチックの質感が目立ちます。高級感はあまりありませんが、使用中に見えないので問題なし。 イヤホン裏 イヤホンを装着してから両耳のイヤホンの側面を5秒ほどタップするとペアリングができます。

音質

音質については、一切の文句がありません。

イコライジングは極めてフラットです。低音から高音まで幅広く均一に鳴ります。電車内などの騒音環境でも強い低音が欲しい人には少し物足りないかもしれませんが、モニターヘッドホンのようなフラットな音質が好きな人には心地よく聞こえると思います。

低音については AirPods Pro よりしっかりと鳴らしてくれます。適度にコンプのかかった粒立ちのよいベースの音が心地よいです。私のようなベーシストにはたまりません。

音の分離感も素晴らしく、各楽器の音が正確な定位で感じ取れます。ボーカルの息遣いからアコースティックギターの弦を弾く音、ハイハットの細かな響きまでクリアに聞こえます。

音のイメージとしては AirPods Pro のニュアンスを保ちつつ、自然な低音の鳴りと音の解像度を向上させた機種といったところでしょうか。これが AirPods Pro より 1万5000円 も安い定価で手に入るならコスパとしては非常に良いのではないでしょうか。

ノイズキャンセリング・外音取り込み

こちらも問題なく使えます。実用上の不満は特にありません。右耳イヤホンの側面をしばらくタップするだけでノイキャンと外音取り込みを切り替えられます。

ノイズキャンセリング性能は、現行の最新機種に比べるとやや劣るのでしょうが、街中や電車内で使う分には十分なまでの性能があります。音楽を流してしまえば周囲の騒音は全く聞こえません。

外音取り込み性能はさすがに AirPods Pro の圧勝ですね。あっちは適応型モードもあるし。こればっかりは仕方ない。他の人の声は十分聞こえるし、自転車に乗る際も周囲の状況を把握できるほどの性能はあります。ただ、AirPods Pro のような 「付けていることを忘れる体験」 はさすがに得られません。これは AZ80 の欠点ではなく、AirPods が優秀すぎるというだけです。

マルチポイント接続

AirPods からの乗り換えを考えると、これはすごい便利です。 私はスマホだけでなく iPad やラップトップとも同時にイヤホンを繋ぐので、端末間でシームレスに接続を切り替えたいわけです。つまり、スマホで音楽を聞いていても、iPad で動画を再生したらそっちに自動で切り替わってほしいということです。

その点、AZ80 は最大3台までのマルチポイント接続に対応しており、非常にスムーズに端末間の接続を切り替えることができます。さらに Windows でも問題なくシームレスに接続が切り替わるため、Apple 製品以外を使っている場合にも非常に便利です。さすがに AirPods と Apple 製品の連携のように音が徐々に減衰して切り替わるようなエフェクトはありませんが、実用上で気になることはありません。

バッテリー

最大7時間まで連続再生が可能ということで、バッテリー持ちに関してはまったく気になりません。こちらは使用回数を重ねながら検証していきたいと思います。

2025/12/29 追記: 片道2時間の通学中にずっと付けていても、バッテリーは 15% 程度しか減りませんでした。使用上は全く不便がないです。

家ではワイヤレス充電ステーションを使って充電しているので、Qi 充電に対応している点もありがたいです。

使ってみて意外な感想

使用しているうちに気付いたのですが、AZ80 には AirPods のようなうどん部分がないので、着替えをするときに引っかかる心配がないのが地味に嬉しいです。買い替えるきっかけもあのうどんがマスクの紐に引っかかったせいなので。

私はあのうどん部分の音量コントロール機能を全然使いこなせていなかったので、むしろ煩わしさがなくなって良い感じです。

最後に

自分へのクリスマスプレゼントとして購入しましたが、非常に満足しています。ようやくぶっ壊れ初代 AirPods Pro 生活から解放されました。

ノイズキャンセリングと外音取り込み性能を多少犠牲にしてでも音質を求めて購入した価値がありました。私のようなフラットな音質がタイプの人間にはこれ以上ないほどのイヤホンです。Panasonic なので、国産ブランドというところでも安心。

AirPods Pro からの乗り換えを考えている人には、ぜひ AZ80 を試聴してみてください。AirPods のような味付けのないイコライジングが好きで、AirPods よりもさらに解像度の高い音質を求めている人にはぴったりのイヤホンです。

それでは次の記事でまたお会いしましょう。

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