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SEMICON Japan 2025 に参加してきました


こんにちは。るくみるです。

メモリがかつてないほど高騰していますね。私が前回メインPCを組んだときの5倍近い価格になっていて、さすがに戦慄しました。NVIDIAもコンシューマ向けGPUを減産するとかなんとかで、2026年はPC界隈にとって暗い1年になるかもしれませんね。

他に注目すべき話題としては、先週の金曜日に弊学が卓越を果たし、国の10兆円ファンドが決定しました。博士過程の給料が増額されるようで、私自身も「博士まで進むのも無しではないのかな」と思っています。そして同じ日にミスチルが新アルバム&ツアー発表しました。今年からファンをやっている身としては、待ち侘びた初ライブのチャンスが巡ってきて嬉しいです。

さて今回は、大学の先生の勧めで SEMICON Japan 2025 に参加してきたので、そちらについて紹介しようと思います。

SEMICON Japan とは

SEMICON Japan は、半導体製造装置、材料、コンポーネント、ソフトウェア、サービスなど、半導体製造の全工程を網羅した世界最大級の国際展示会です。 今年も12/17(水)から19(金)にかけて東京ビッグサイトで開催していました。

BtoBのイベントということもあり、会場にいる人はみんなスーツでした。私は「学生だし、就活生でもないからな……」と私服で臨んだのですが、結構浮いていました。見た感じだと私服の人は500人に1人くらい。これから参加しようと考えている学生のみなさんには、スーツなどのきっちりとした服装で参加することを推奨します。

どうやら今年は過去最大規模での開催だったようで、私は水曜日と木曜日の2日間参加しましたが、両日ともに多数の業界関係者で賑わっていました。展示を見ているとその企業の方々が話しかけてきてくれて、浅学非才な私にも丁寧に展示物の詳細を説明してくださいました。大学の授業で習った半導体装置が実際に動いている様子は本当に圧巻です。こんなに楽しい場所は他にありません。ディズニーランドに行くよりも遥かに高揚感を覚えました。

半導体製造には非常に多くの企業が関わっていることを身に沁みて感じました。半導体チップを製造する会社があり、その製造装置を作る会社があり、材料を作る会社があり、作ったチップを検査する装置を作る会社があり、今度はその装置を検査する会社があり……。半導体業界の広さは凄まじいなという感想です。それなのに、現状EUV露光機の世界シェアを100%持っているオランダのASML社は異常でしょう。そのあまりにも高度な技術力と莫大なコストのせいで他の企業の追随を許していないというのは、数ある産業の中でも極めて珍しい例なのではないかと思いました。

気になった展示物について

出展者数が非常に多く、会場も広いため、すべてを回りきれたわけではありませんが、私が特に気になったところについてまとめたいと思います。

アドバンテスト

今年、株価が上昇したということで個人的に話題でした。完成した半導体チップの検査装置を製造している日本の企業です。半導体検査装置では世界シェア1位を争う企業のうちの1つで、我々が日々使っているICの性能を保証するために非常な重要な役割を果たしています。会場ブースでは、今年から導入された新しい検査装置などが展示されていました。今後も成長が大いに期待できる企業です。

Micron

最近、今後コンシューマ向けにDRAMを出荷しないことを発表していましたね。私のメインPCにもCrucialのメモリが挿さっているので少々残念です。アメリカの企業ですが、広島に製造工場があることで有名です。会場ブースでは(確か)最新のプロセスノードで作られたDRAMのダイシング前のシリコンウエハが展示されていました。実際に見てみると圧巻です。この小さなひとつひとつが今世界中のPCオタクたちを苦しめていると思うと恐ろしいです。 DRAM1 DRAM2

シリコンフォトニクス・CPO

私が最も興味のある分野です。電気信号で情報伝達をすると、時間はかかるし電力は食うしノイズにも弱いから、データ通信を光に置き換えちゃおうという技術です。電気回路とは違い、光を用いて通信をするため、銅線ではなく光導波路やレーザ素子をIC上に組み込まなければなりません。そういった光学装置をどうやって同じチップ上に製造するのか(シリコンフォトニクス)、そして熱などの問題を解決するにはどうパッケージングをすればよいか(CPO)という、現在非常にホットな領域です。

私はこの分野の研究をこれからやっていきたいと考えています。正直、半導体だけでなく光の知識や、半導体プロセスに関わる広範かつ高度な知識が求められるので、勉強するのに大変苦労しています。

展示されていたCPO向け光導波路。 CPO1

IBMのブースには、将来的に採用されるであろうCPOの構造が展示されていました。 CPO2

量子コンピュータ

IBMのブースに、現在理研で稼働中の IBM Quantum System Two の実寸大レプリカが展示されていました。何がどうなっているのかは全くわかりませんが、とにかくゴツくて壮観でした。 IBM Quantum

CMP装置やナノインプリント技術など、他にもたくさん展示物がありましたが、紹介はここまでにしておきます。

みんなも行こう

というわけで、非常に有意義な2日間でした。みなさんもぜひ来年以降に参加してみてください。事前登録とバッジの印刷が必要なのと、スーツでの参加がおすすめだということをお伝えしておきます。

それでは次の記事でまたお会いしましょう。

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